本日はこんな方のために記事を書いてみました。
🙍♀️ 高配当株投資ってなんでやってる人いるの?
🙍♂️ お金を増やす力の最適解はインデックスファンドっしょ?
🥷 インデックスファンドを少しずつ切り崩したら現金受け取れるやん?
現代ポートフォリオ理論では、投資の最適解は**時価加重型インデックスファンドへの投資(以下:インデックス投資)であると言われています。
未来のリターンを予測することは不可能ですが、超長期の投資期間を設けることで年利5〜7%**を見込めるとされていますね。
優良なインデックスファンドでは、投資対象は広範に分散されており、リスクとリターンのバランスも優れているのが特徴です。
そんなすんばらしぃ投資手法があるにも関わらず、ぼくは優良高配当銘柄への投資(以下:高配当株投資)もしています。
インデックスファンドという投資の最適解があるにも関わらずなぜ高配当株投資も選んでいるのか。
本日はぼくなりの考えを説明したいと思いますね。
この記事を読めば
✅️ インデックス投資家は投資目的を再認識できます
✅️ 高配当株投資のメリットを理解できます
✅️ その性質の違いを理解し、選択肢を知ることができます
前提として、この記事はインデックスファンドへの投資を否定するものではありません。悪しからず🙇🏻♂️
それではインデックス投資と高配当株投資の違いについてみてみましょう。
投資目的の違い|資産拡大 vs キャッシュフロー拡大
投資を行う上で様々なアプローチが存在しますが、そのアプローチには明確な目的があります。
インデックス投資の主要な目的は資産の拡大です。
インデックスファンドに投資することで、長期的な市場全体の成長を享受し、複利の力を発揮して資産を増やしていきます。
対して高配当株投資の目的はキャッシュフローの拡大です。
定期的に配当金を受け取ることで、安定した収入源を確保することを目指します。
✅️ インデックス投資:資産の拡大
✅️ 高配当株投資:キャッシュフローの拡大
キャッシュフローの重要性
多くの方にとって資産の拡大は重要視されていることですが、キャッシュフローの重要性については見過ごされがちな印象を受けます。
安定したキャッシュフローを確立させることは、豊かに生きるためにも非常に重要な要素です。
例えばイメージしてほしいんですけど、 月々の生活費の一部を配当金で賄えるようになると、経済的な安心感が増して日々の生活が豊かになっている実感を得られると思いませんか?
生活の質を向上させるためには安定したキャッシュフローを得ることが重要で、そのために定期的な配当収入を得るという手段があるというわけです。
インデックス投資は日々の生活で使えるお金は増えない?
ここで誤解してほしくはないのですが、インデックス投資では日々の生活は良くならないと言いたいわけではありません。
日々の生活が良くなっているという実感を得にくいという表現になります。
インデックス投資では資産を拡大させることが目的だとお話しましたが、実は資産を拡大してもキャッシュフローが増えるわけではありません。
資産が拡大し財務状況が右肩上がりだったとしても、長期積立・複利運用を前提とする限り「日常で使えるお金は全く増えていかない」のです。
例えば、インデックスファンドに毎月10万円の積立を30年行う場合、キャッシュフローは29年間毎月マイナス10万円の赤字です。
含み損益は日々の生活に直接的な影響を与えないからですね。
最終年にファンドを解約し、全額キャッシュに変えた時に初めて莫大な黒字キャッシュフローが計上されることになります。
これは少しずつファンドを切り崩す場合でも同じです。
※30年後に資産が増えている保証はどこにもありません。
4%ルールの問題点
インデックス投資からキャッシュフローを得るための方法として、『4%ルール』というものが知られていますが、これには前提(問題点)があります。
※『4%ルール』という取り崩しルールは大きく2つの方法がありますが、今回はトリニティスタディという論文の方からお話しますね。
💡問題点
⚠️ リタイヤ時の資産から定額で取り崩す
⚠️ 論文での4%ルールとは15〜30年の運用期間後の資産に対する話
⚠️ 長期にわたり資産を減らさないためには債権をポートフォリオに組み入れる必要あり
⚠️ 暴落相場がきたら詰む
ざっくりいうと、4%ルールとは長い運用期間を経て拡大させた資産を定額で取り崩すことで、資産を長生きさせるための手段です。
僕の考える一番の問題点は長期運用後というところ。
インデックス投資からキャッシュフローを得るためには少なくとも15年以上経過(個人的には20年はみたいところ)しないといけないということです。
少なくとも日本で「オルカン」を15年以上積み立てて資産を作ったという人はまだいないはずです。
周りで4%ルールをしてる人がいたら「おいちょまぁてよ」とキムタクばりに言うべきです。
それに加え、暴落相場が来た場合に取り崩すことで資産を長生きさせることができなくなるというのも問題です。
安定したキャッシュフローが欲しい人にとってはインデックス投資からの取り崩しというのは一概に最善の選択だとは言えません。
インデックス投資は投資に時間を割かなくていいという誤解
ここでは時間の価値について話します。
よくある誤解が、 「高配当株投資を行うための銘柄探しに時間を使ってられない、そんなところに時間を使うのであればインデックス投資を淡々と積み立てて資産拡大だけすべき」 というものです。
確かに高配当株投資を行う上で銘柄探しに時間を使うでしょう。
優良な銘柄を探し、それをタイミングを見て投資するわけですから一筋縄ではいきません。
しかし時間をかけて見つけた高配当株銘柄は安定したキャッシュフローを生み出します。
買付した銘柄は取引値を気にするものではありませんから基本的には放置してるような状態です。
買付した銘柄の決算情報を事細かくチェックしている人もいるかもしれませんが、そこまでしない人が多いのかなと。
ぼく自身で言えば4ヶ月に一回程度ポートフォリオのバランスをチェックして明らかに減配している銘柄があればその会社を確認するくらいです。
(最近では半年に一回程度)
気にすべきは「配当水準と企業の業績」のみです。
安定したキャッシュフローを生み出すポートフォリオを構築させれば、そこから先は貧乏暇なしになることはありません。
続いてインデックス投資についてですが、インデックス投資は時間をかけなくていいというのは誤解だと思います。
インデックス投資で時間をかけるべきポイントは拡大させる資産の想定をすることと出口戦略です。
インデックス投資は入口が簡単な分、淡々と投資活動を実践していけますが、前述の通り日々の生活は良くなりません。
どこかで区切りをつけるために想定とする資産の見積もりを決めることが重要です。
一生積み立てしていたら「DIE WITH ZERO」できませんからね。
そして次に問題になってくるのが出口問題です。
未来のことはわかりませんが、仮に20年後に想定通りの資産に達したとします。 ここまでは予定通りですが、その資産を取り崩すときに3つの問題に直面します。
💡3つの問題
・取り崩し中に暴落がきたらどうするか
・取り崩しのペースをどうコントロールしていくか(長生きリスク)
・本当にストレスを感じずに資産を取り崩せるか(心理的ハードル)
インデックス投資とは市場に連動しているわけですから、取り崩ししている最中に暴落が起きると大損失になります。
人生の最後のときなんて誰にも想像できません。
そして忘れてはならないのは、資産を取り崩すというのは文字通り資産を減らしていくということです。
幸福感や満足感こそ投資の醍醐味です。
豊かを無視した人生なんて現実にしたくないものです。
インデックス投資は出口戦略を練るために時間をかけて何度もシミュレーションし、このハードルを超えていく必要がでてきます。
高配当株投資の誤解
高配当株投資に対する誤解を3つほど挙げてみます。
① まずは老後資金の目処を立てるべき
② 投資信託は分配金から税引されることなく再投資されるから効率的
③ 高配当株投資は趣味
順番に解説します。
①まずは老後資金の目処を立てるべき
高配当株投資は十分に資産を構築させた人がやるべき投資手法だと言う方がいらっしゃいますが、ぼくはそう思いません。
資産を拡大させるためのインデックス投資をしながら合わせて高配当株投資を実践してもいいと思います。
理由は前述の通りインデックス投資ではキャッシュフローが増えないから。
もう一つ理由を書くとすれば、老後資金の目処なんて老後になっても分からんものだから。
昔聞いたことあるんですけど、、、。
長寿で有名だった「金さん銀さん」(古いですか?知ってる人いますか?)
ある日のインタビューで悩み事はありますか?と聞かれ、 「老後資産」と答えたようです。
いくつになってもお金の悩みなんて解決されないもの。
必要なお金の量なんて分からないものなんだなと感じました。
だからこそ若いうちからインデックス投資を始めて時間を経過させる。
そして高配当株投資ではキャッシュフローを増やすために時間を費やすという選択肢があってもいいのではないかな?と思います☺️
②投資信託は分配金から税引されることなく再投資されるから効率的
結論、投資信託からの分配金は出された時点で税引され、税引された金額が再投資されています。
これは例えば「S&P500」や「全世界株」に連動する投資信託を買付している場合でも一緒です。
これはNISA枠を活用していたとしても外国税は現地側で徴収されていますので、高配当株投資とは同じ税金のかかり方となります。 違うのは税引き後の金額を受け取るか、再投資するかというところ。
資産を拡大するためには再投資した方がより効率的です。
一方「たまには配当金でなんかいいもん食べたいよね」というのが配当金として受け取るようなイメージです。
③高配当株投資は趣味
これもよくある誤解だと思いますが、高配当株投資は趣味ではなく立派な手段です。
これはその他の投資を実践している人も一緒です。
インデックス投資という最適解以外の投資も目的に応じた手段をとっているというだけです。
「資産を拡大する」手段としてはインデックス投資は最適解のひとつでしょう。
ぼくは他人に絶対におすすめしませんが、大金持ちなるためにリスクを取る人(信用取引、FXなどなど)だっていてもいいのかなというのが感想ですね。
「世の中いろんな人がいるなぁ」 この一言で大概のことは解決できるような気がします。
まとめ
投資家自身の目的に応じて適切な投資手法を選ぶことが重要かなと思います。
私自身はインデックスも高配当株も半々くらいで実践している身です。
高配当株投資やってみてどうですか?と聞かれたら 「月々のキャッシュフローが増えていくってのはいいでっせ〜!」というのが率直な感想ですね。
日々投資と向き合いながら思うのは継続的な学習と検討が必要ということ。
これに尽きます。
投資の世界にゼッタイはありませんとよく言われますが、ぼくからすれば人生にゼッタイなんてありません。
『海賊王におれはなる!!』 そう心に決めることが重要です。
それに向かって突き進めば自ずと目的は達成できるのかなと。
投資について発信しているといろんな方の考えや意見を目にすることがありますが、そのどれもが貴重な学びです。
今日はインデックス投資と高配当株投資に対する、ぼくなりの考えを記事として投稿しました。 この記事がどなたかの学びになれますと幸いです。
本日の記事は以上です✨️
また次の記事でお会いできるの、楽しみにしています🐝🌼
コメント